
少子化・超高齢化・多死社会といった2025年問題を見据えた社会保障制度改革が進む中で、自施設は必死に地域医療を支えるべくその役割を果たすための組織作りに取り組んでいます。さらに、新型コロナウイルス対策についても全職員で一致団結して対応させて頂いています。これからもその体制を維持し続けながら、安全で質の高い医療・看護の提供を目指し努力することで地域の皆様に信頼される病院でありたいと考えております。
看護部長 青木三栄子
最新の施設高度医療機器及び設備を完備した新病院が、羽生市下岩瀬(埼玉純真短期大学 東側)に開院いたしました。ヘリポートを備え、 災害拠点病院として、さらに、救急医療を充実していきます。
新病院は、がんの総合的治療から緩和ケアまで、がん診療の拠点として機能する予定です。
広いエントランスホールにはライブラリーを設置し、患者様への情報提供スペースやインターネットスペースも用意しています。「開かれた空間」の活用は自由自在であり、創造を描きたてることができます。
エントランスの右手には大きな多目的ホールを設け、待合場所をはじめ医療講演や地域の皆様によるイベント開催や交流等、様々な用途にて使用することを想定しています。また大規模災害等による非常時には、救急患者の受け入れスペースとしても使用する計画です。
看護部の方針は「大切にされている」と感じられる対応、看護、介護の提供です。
この方針が随所に活かされていくように考えました。「見守る」をコンセプトに中央に「安心アイランド」を置いた設計としました。「ベッドサイドへは廊下幅だけ」と近距離です。
多くの病院では「患者さんがカーテンを閉めて療養している」環境と考えます。この環境を改善するために多床室はベッド間ユニットを置き、臥床した状態では、個室感覚で療養できる様に致しました。「見守る」・「安全」のコンセプトを活かして、廊下からでも患者さんの動向がそっと観察できる様なベッドの配置となっております。